忙しい子育ての合間に、コーヒーや紅茶でほっと一息つきたい時はありますよね。
そんな時に気になるのが「カフェイン」のこと。
ママが授乳中に摂取するカフェインは、母乳を通して赤ちゃんにどのような影響があるのでしょうか?
この記事では、カフェインと授乳に関するママの疑問にお答えしていきます。
目次
母乳とカフェイン摂取の密接な関係とは?
母乳育児をするママのカフェイン摂取は「絶対ダメ」というわけではありませんが、摂る量には注意が必要。
なぜなら、母乳を通して赤ちゃんも微量のカフェインを摂ってしまい、不眠や興奮など赤ちゃんに悪影響を及ぼす可能性があるからです。
妊娠中に様々な食事制限やガマンを続けてきたママとしては、出産後やっと解放された喜びもあるでしょう。
でも、赤ちゃんへの影響を考えると、授乳中も妊娠中と同じようにカフェイン摂取には気を付けたいですね。
授乳期間のカフェイン摂取について、海外の各健康機関では「妊娠中と同じように1日200~300mgを超えないよう」勧告しています。
この量は、コーヒーならば1日当たりカップ1~2杯程度、紅茶ならカップ3杯程度、 緑茶(煎茶)やウーロン茶ならカップ5杯程度に相当するそう。
おおよその目安にしてくださいね。
カフェインは飲み物だけでなく、食べ物にも含まれる!
それなら「コーヒーや紅茶を飲まなければいいの?」と思われるかもしれませんが、実はコーヒーや紅茶以外にもカフェインが多く含まれる飲み物や食べ物があります。
例えば、コーラやエナジードリンクなどの清涼飲料水。
エナジードリンクと呼ばれるものの中には、1本でコーヒー2杯分相当のカフェインを含むものもあるので、記載成分を確認しましょう。
コーヒーカップ1杯に含まれるカフェインは約80~90mgなので、これと比較すれば分かりやすいと思いますよ。
また、一般的な板チョコ1枚にも25㎎程度のカフェインが含まれています。
この量はコーヒー1杯の3分の1~4分の1ほどのため、チョコレートだけでカフェインを大量摂取することはなさそうですが、食べ過ぎには注意しましょう。
コーヒー味やチョコレート味の食品、アイスクリームなどの加工品にもカフェインが含まれていますから、成分表示を確認するクセをつけると良さそうです。
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デカフェ、カフェインレス、ノンカフェインの違いとは?
では、カフェイン量をあまり気にせず楽しめる飲み物にはどんなものがあるのでしょうか?
最近では「デカフェ」「カフェインレス」「ノンカフェイン」などの表示がされている商品もずいぶん増えましたね。
どれも「カフェインが少なめ」なことはわかりますが、この3つの違いはご存じですか?
デカフェ
もともとはカフェインを含んでいる飲食物からカフェインを取り除いたもの。
カフェインゼロというわけではなく、日本では、カフェイン除去率が90%以上のものを「デカフェ」と表示できます。
なお、カフェインを抽出する方法としては、薬剤を使わず二酸化炭素を用いる「超臨界二酸化炭素抽出法」が安全性が高いとされています。
カフェインレス
日本独特の表現で、デカフェと同じように使われています。
一般的にはカフェインの含有率0.1%以下のものを「カフェインレス」と呼ぶことが多いようです。
ノンカフェイン
厳密には、カフェインを全く含まないものを指します。
代表的な物としては、麦茶、ルイボスティー、たんぽぽコーヒー、たんぽぽ茶、ハーブティーなど。
コーヒー党のあなたに!カフェインレスコーヒー5選
母乳育児中もコーヒーを楽しみたいママのために、カフェインレスコーヒーをご紹介します。
ペットボトル、スティック、インスタント、ドリップなど様々なタイプのカフェインレスコーヒーがありますよ!
辻本珈琲 カフェインレスコーヒー デカフェ・コロンビア100杯分(ドリップコーヒー)
日本でいち早くカフェインレスコーヒーに着目した辻本珈琲。
化学薬品を使用しない「液体二酸化炭素抽出法」でカフェインを除去しており、コーヒー本来の味わいを楽しめます。
4,482円(税込・2021.9.21 現在)
ブラウンシュガーファースト オーガニックカフェインレスコーヒー グッドナイトドリップ 5杯分
メキシコ産の有機コーヒー豆を香り豊かに仕上げたカフェインレスコーヒー。
穏やかな酸味とすっきりとした後味で、深いコクを楽しめます。
842円(税込・2021.9.21 現在)
クライス カフェイン99.7%までカットのおいしいコーヒー 100g
世界的に厳しいヨーロッパ基準に基づいたカフェインレスコーヒー。
厳選されたアラビカ種コーヒー豆を使用し、風味をそのままにカフェイン99.7%カット。
698円(税込・2021.9.21 現在)
ラバッツァ 袋タイプ・デカフェ(250g入り・粉)
イタリア・ラバッツァ社のデカフェコーヒー。カフェインを90%以上取り除いた豆を使用し、あらゆる飲み方に合うブレンドです。
1,069円(税込・2021.9.21 現在)
サントリー ボス カフェベース 贅沢カフェインレス(甘さ控えめ)340ml×24本
割るだけで、お店で飲むようなカフェインレス・ラテやブラックが簡単につくれます。
340ml×24本 5,780円 (2021.9.21 現在)
紅茶派におすすめ、カフェインレス紅茶5選
紅茶にもカフェインは含まれています。
紅茶派のママのために、おすすめカフェインレス紅茶をご紹介します。
ティーブティック やさしいデカフェ紅茶 アールグレイ 1.2gx10袋 ティーバッグ
ベルガモットの香りが漂う爽やかなフレーバーティー。
ティーバッグで本格的なアールグレイが手軽に作れます。
299円(税込・2021.9.21 現在)
トワイニング カフェインレス アールグレイ ティーバッグ 2.0g×20袋
トワイニングの代表的なブレンド「アールグレイ」の香味をそのままにカフェインレス化。
アールグレイ本来の香りや味わいをしっかり感じられます。
680円(税込・2021.9.21 現在)
アーマッドティー デカフェ アールグレイ ティーバッグ 20パック
アーマッド一番人気のアールグレイをカフェインレスに。
ほのかに香るベルガモットがリラックスタイムにぴったりです。
756円(税込・2021.9.21 現在)
日東紅茶 カフェインレス ピーチティー 10本入り
カフェインを気にせず飲める粉末のピーチティー。
桃の甘い香りとやさしい味はお子さんにもおすすめ。
378円(税込・2021.9.21 現在)
アーマッドティー デカフェ ピーチ&パッションフルーツティー 500ml×24本
「アーマッドティー」の無糖タイプのペットボトル入り紅茶です。
高品質なデカフェ茶葉を100%使用。トロピカルでフルーティーな香りが楽しめるフレーバーティーです。
500ml×24本 3,570円(税込・2021.9.21 現在)
まとめ
授乳期のカフェイン摂取による赤ちゃんへの影響、おすすめのカフェインレス飲料などについてお伝えしました。
しかし母乳育児中に過剰に摂取すると、赤ちゃんにも不眠や興奮などの影響をもたらす可能性があることを意識しておきましょう。
カフェインへの感受性は個人差が大きく、カフェインレスなら全てが安心・安全と断定できるものでもありません。
明確な表記基準のない日本では、デカフェとカフェインレスが似た意味で使われることも多く、微量のカフェインが含まれていても ノンカフェインとして販売されていることもあります。
カフェインの含有量を確認し、世界基準の「1日200~300mg」を限度として授乳期間のティータイムを楽しみたいですね!
※価格は2021.9月現在の税込価格です。送料等は含まれていません。
この記事を監修した人
約9年間に渡り保育園栄養士として離乳食・幼児食・