いまや季節を問わず、幅広い世代で飲まれている甘酒。スーパーやコンビニなどで、1人分から手軽に買うことができる甘酒は「飲む点滴」と言われて注目を集めています。
甘酒にはオリゴ糖やビフィズス菌、ミネラル、ビタミンなどたくさんの栄養素が含まれていて、身体にとって大切なエネルギー源にもなってくれることから、「こどもと一緒に飲みたい!」という方も増えています。
でも「酒」って名前がついているけど、こどもも飲めるって本当なの? と思った方もいらっしゃるでしょう。
それでは、こどもにはいつごろから甘酒を飲ませていいのか、選ぶ時の注意点、飲む以外のアレンジ術など、甘酒をこどもと一緒に楽しむポイントをご紹介します。
目次
こどもが飲める甘酒ってどうやって選ぶの?
甘みとお酒のほろ苦さがマッチした甘酒は、まろやかな味わいで飲みやすいのが特徴です。しかし、こどもが飲む甘酒は大人が飲む甘酒とは違って注意が必要です。
それは、アルコール度数が0%の甘酒を選ぶことです。
「アルコール0%の甘酒」って、どこを見たら違いが分かるの?
こどもに飲ませるものだからこそ、甘酒の選び方はぜひ知っておきたいですよね。
市販されている甘酒には3種類あります。
- 米麹甘酒(アルコール度数0%)
- 酒粕甘酒
- 米麹+酒粕をブレンドしたもの
甘酒自体はアルコール度数が1%未満と非常に低く「清涼飲料水」に分類されるのですが、こどもに飲ませる甘酒はアルコールが一切含まれていない「米麹甘酒」を選びましょう。
赤ちゃんの離乳食にも使えるそうですが、いくらアルコールが0%とはいえしっかりした甘味があります。離乳食にあげる場合は量を調節しながら、後の食事に影響が出ないようにすることが大切です。
こどもはいつから飲むことができるのか
では、こどもに甘酒をあげてもいいのは一体いつ頃からなのでしょうか?
離乳食にも少量から使えますが、小さな赤ちゃんにあげるものですから、タイミングには気を使いますよね。
一般的に、甘酒は味覚が発達し始める離乳食後期(9ヶ月頃)から飲ませることができるといわれています。
こどもに与えてもいい甘酒の量とは?
赤ちゃんに初めて甘酒を与える時の適切な量は、小さじ1杯程度。その場合も甘酒を2、3倍程度に薄めたものや上澄みだけにするなど、他の食材と同じように、ごく少量から始めるようにしましょう。平日の午前中、なるべく機嫌のいいときを選んでください。
自然のやわらかな甘味があるので、赤ちゃんによってはパクパク飲んでしまう場合もあります。
お子さんが欲しがるからといって、たくさんあげすぎるのはNGです。
おやつの量と同じくらいにしておくのがベストです。
トロっとしていて飲みやすい甘酒ですが、甘酒特有のつぶつぶ感を嫌がることもあります。最初のうちはミキサーやハンドブレンダーなどで粒がなくなるぐらいにするのがおすすめです。
添加物がないものを選び、原材料のチェックも忘れずに
赤ちゃんの時やこどもが小さいうちは、食べるものの原材料を気をつけてチェックする方が多いと思います。どんなものをこどもに食べさせて大丈夫なのか、気になりますよね。
もともと甘酒は、原材料の米と麹で作られたもの。余計な添加物などは入っていないので、こどもにも安心して飲ませることができます。しかし、市販されているすべての甘酒にも添加物が入っていないわけではありません。
中には、甘みを出すための甘味料や酸化防止剤などの添加物が含まれているのものもあります。購入の際は原材料の欄をしっかりチェックしてください。
米麹甘酒にはストレートタイプと濃縮タイプがある
米麹甘酒の中にも2種類あります。
- ストレートタイプ
- 濃縮タイプ
ストレートタイプはもちろんそのまま飲むのがおススメですが、濃縮タイプは水などで薄めてお好みの濃さに調整できます。タイプによってお好きな飲み方ができ、アレンジ次第ではさらにデザートや料理などにも幅広く活用できます。
身体に必要な栄養素がいっぱいの甘酒はカロリーにも注意
甘酒は「飲む点滴」ともいわれるほど、栄養が豊富なものです。では、どんな栄養素が含まれているのでしょう。
- ブドウ糖(グルコース)
- 必須アミノ酸
- ビタミンB群
- 酵素
などです。
麹菌の酵素により分解されたブドウ糖は体内に吸収されやすく、効率よくエネルギーに変換されていきます。消化されやすくなって内臓にも負担をかけにくいため、「胃腸が疲れた、重たい」という人にはおすすめです。
また、人間の体を作るアミノ酸20種類のうち、必須アミノ酸と呼ばれる9種類をすべて含んでいるのが甘酒です。必須アミノ酸は体内では生成できず、食材から摂取するしかないので、すべての必須アミノ酸を取り入れることができる甘酒は効率がいい食材と言えそうですね。
甘酒のカロリーについて
甘酒は甘いことから、高カロリーなのでは? とご心配の方もいらっしゃるのでは?
甘酒のカロリーは、約100gで81キロカロリーといわれています。例えると、6枚切食パンの約半分くらいのカロリーがあります。
離乳食後期では、おやつの量と同じくらいがあげてよい目安とされています。
ちなみに、1歳頃のこどもおやつは1日の100キロカロリーが目安。もし甘酒だけで100キロカロリー摂取しようとすると、120g程度になることから赤ちゃんには少々量が多くなってしまいます。
赤ちゃんや小さいお子さんには、さまざまな食材に混ぜて量を調節するのがおすすめ。
- カルピス
- いちごやバナナなどのスムージー
- 牛乳
- ココア
- カレー
- ケーキ
- クッキー
- プリン
など、実に多彩な飲み物や料理に混ぜて楽しむことができますよ。
独特な風味がある甘酒は、そのまま飲むのが苦手なお子さんも。好きなおやつや飲み物にプラスして甘酒を活用してみてくださいね。
飲みやすい、人気の甘酒9選
甘酒は、炭水化物やビタミン、アミノ酸などたくさんの栄養素を摂取できてバランスもいいので、お風呂の後や、暑い季節のこどものおやつにもぴったりです。小さなお子さんからご年配のご家族まで、みんなで飲むのにおすすめの甘酒をご紹介します。
八海山 麹だけでつくったあまさけ 825g
越後銘門酒会楽天市場店より 1,264円(税込・2024.6.24.現在)
八海山の甘酒は、砂糖を一切使わずに、麹のでんぷんを糖化させることで優しい甘さを引き出しています。すっきりと上品な味わいながらも自然な甘さで、温めても冷めても美味しくいただけます。
※新潟県の酒とグルメ 越後銘門酒会楽天市場店で詳しく見る
marukome プラス糀 米糀からつくった糀甘酒 125ml×18本入
楽天24ドリンク館より 2,403円(税込・2024.6.24.現在)
砂糖不使用、アルコール0%でそのまま飲める紙製のカートカン入りです。
フタをはがした後、そのまま電子レンジで温めることもできます。
※楽天24ドリンク館で詳しく見る
ORYZAE(オリゼ) 米麹甘酒 プレーン 550g
オリゼ公式楽天市場店より 1,780円~(税込・2024.9.19現在)
明治35年創業の味噌蔵と共同開発された製法の甘酒。米麹だけを使用した、自然の甘みが楽しめるシンプルなプレーンタイプの甘酒です。保存料や香料などの添加物は入っておらず、純粋な麹の甘みや香りが味わえます。そのまま飲んでも、ヨーグルトやトマトジュースで割ってもおいしくいただけます。
プレーンのほかに、米麹甘酒は黒ごま、しょうがのフレーバー、さらにフルーツ甘酒(桃&パイン)もあり、いろいろな甘酒が楽しめます。
※ORYZAE公式楽天市場店で詳しく見る
大源味噌 米麹の甘酒 こうじの恵 350ml×8本入り
大源味噌公式HPより 3,284円(税込・2024.6.24.現在)
大源味噌は、文政六年(1823年)創業の大阪日本橋の老舗。お味噌一筋のノウハウを活かして、米麹だけで発酵させた自然な甘さが特徴です。
ノンアルコール。ストレートタイプなので薄めずに飲めます。
※大源味噌公式HPで詳しく見る
篠崎 国菊 あまざけ 985g
楽天24ドリンク館より 787円(税込・2024.6.24.現在)
米麹と米のみから糖化させたストレートタイプの甘酒。ノンアルコールで防腐剤や糖類も不使用なので、こどもからご年配の方まで安心して飲めます。甘味が強いのでそのままでも美味しいですが、料理やおやつに混ぜてもOK。
※楽天24ドリンク館で詳しく見る
山燕庵(さんえんあん) 糀発酵玄米 玄米がユメヲミタ 490ml
山燕庵公式HPより 1,544円(税込・2024.6.24.現在)
石川県産のブランド玄米である「コシヒカリアモーレ」を使用している玄米甘酒。麹菌発酵パワーでやさしい甘さとコクがあります。粒がなく、クリーミーな口当たりでこどもにも飲みやすくなっています。
※山燕庵公式HPで詳しく見る
久世福商店 磨いた米で作った甘酒 985g
久世福商店楽天市場店より 1,242円(税込・2024 .6.24.現在)
砂糖・保存料無添加で、お子さんでも飲めるノンアルコールの甘酒。70%まで精米した国産酒米と米麹のみで造られ、砂糖を使わずに、酵素の力で分解した自然な甘さです。
※久世福商店楽天市場店で詳しく見る
森永 森永のやさしい米麹甘酒 1000ml
楽天24より 616円(税込・2024.6.24.現在)
粒がなく、くせのない甘酒。さらりとしていてスッキリとした飲み口のため、こどもやはじめて飲む方にも飲みやすい甘酒です。国産米と食塩だけで作られています。
※楽天24で詳しく見る
遠藤酒造場 造り酒屋の甘酒 900ml×3本
遠藤酒造場 楽天店より 3,218円(税込・2024.6.24.現在)
創業150年以上の信州の老舗酒蔵・遠藤酒造場の甘酒。原料は米と米麹だけを使用しており無添加・砂糖不使用。100%国内産酒米使用で、コメ由来の天然の甘みと旨味が楽しめます。スムージーやラテなどのアレンジもおすすめ。
※遠藤酒造場 楽天店で詳しく見る
まとめ
「赤ちゃんや小さいこどもに、栄養豊富なものを食べさせたい」、「手軽に栄養補給できて身体にやさしい飲み物を」という方におすすめなのが甘酒です。
アルコール度数0%の米麹タイプを選べば、離乳食後期の赤ちゃんでも飲めますし、料理やおやつに混ぜることで、毎日の離乳食や食事に気軽に取り入れられます。
スーパーやコンビニで目にする以外にも、ネット通販などで様々なタイプの甘酒が販売されています。
お子さんと一緒に好みの甘酒を見つけて、毎日の食卓に甘酒を取り入れてみてはいかがでしょうか。
ご紹介した甘酒の一覧
商品名 | 八海山 麹だけでつくったあまさけ | marukome プラス糀 米糀からつくった糀甘酒 | ORYZAE(オリゼ) 米麹甘酒 プレーン | 大源味噌 米麹の甘酒 こうじの恵 | 篠崎 国菊 あまざけ | 山燕庵(さんえんあん)糀発酵玄米 玄米がユメヲミタ | 久世福商店 磨いた米で作った甘酒 | 森永 森永のやさしい米麹甘酒 | 遠藤酒造場 造り酒屋の甘酒 |
内容量 | 825g | 125ml×18本入り | 550ml | 350ml×8本入り | 985g | 490ml | 985g | 1000ml | 900ml×3本入り |
価格(税込) | 1,264円 | 2,403円 | 1,780円~ | 3,284円 | 787円 | 1,544円 | 1,242円 | 616円 | 3,218円 |
商品サイト | 楽天市場店で詳しく見る | 楽天24ドリンク館で詳しく見る | 公式サイトで詳しく見る | 大源味噌公式サイトで詳しく見る | 楽天24ドリンク館で詳しく見る | 公式サイトで詳しく見る | 楽天市場で詳しく見る | 楽天24で詳しく見る | 楽天市場で詳しく見る |
※商品の価格はすべて税込・2024.9.30 現在のものです。
※20歳未満の飲酒、および飲酒運転は法律で禁止されています。妊娠中や授乳期の飲酒は、胎児・乳児の発育に悪影響を与えるおそれがあります。
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