大人は体重の約60%が水分であるのに対して、生まれて間もない赤ちゃんはなんと体重の約80~90%が水分。 発育に従って、乳児期には約70%になります。
赤ちゃんにとって、水分補給は大人以上に大切なものです。
赤ちゃんの水分補給といえば、白湯や湯冷まし、カフェインを含まない麦茶などが定番ですが、成長に合わせて新しい味にも触れさせたいですし、家族と同じものを飲ませたい場合もありますね。
- 赤ちゃんの水分補給にあげてもいい飲み物とは
- 麦茶以外のお茶はいつから飲ませていいいのか、どんなお茶を選べばいいのか
そんな疑問にお答えしていきます。
目次
赤ちゃんの水分補給にOKな飲み物
どんな飲み物が赤ちゃんの水分補給に適しているのでしょうか?
生後4~5ヶ月までは母乳だけで十分な水分を摂ることができるので、他の飲み物を積極的に与える必要はありません。
その後、離乳食が始まる生後6ヶ月頃からは徐々に母乳を飲む回数が減っていくため、この頃からは特に水分不足に気を配りたいところ。
離乳食スタートをキッカケに、母乳以外の味に慣らすために他の飲み物をあげる方も多いようです。
母乳以外の飲み物としては、まず白湯や湯冷まし、カフェインを含まないお茶を基本に考えましょう。
白湯・湯冷まし
「白湯」は水をやかんなどで火にかけ、90度以上で10~15分程度沸騰させ続けたお湯のことです。
そして、「湯冷まし」は沸騰させたお湯を常温まで冷ましたもののことです。
最近の水道水はカルキの濃度も低く、大人の場合そのまま飲んでも健康上問題ないとされていますが、赤ちゃんのデリケートな胃腸のためには、一度煮沸させてから使う方が安心です。
温度は、母乳と同じぐらいのひと肌くらいがいいでしょう。
暑い日には冷たいお水をあげたくなりますが、大人に比べて内臓が弱いので、冷たい水を与えるときには注意が必要です。
ミネラルウォーター
ミネラルウォーターは煮沸する必要がなく、外出先でも便利です。
ただし、ミネラルウォーターを選ぶ際には硬度の高いものには気をつけましょう。ミネラル成分が多いため、赤ちゃんの内臓に負担となってしまうことがあります。硬度100未満の軟水を選ぶと良いでしょう。
ノンカフェインのお茶
まだ消化器官が未熟な赤ちゃんにとって、カフェインの摂取は負担が大きいもの。
ノンカフェインの麦茶がベストですが、あまり好みじゃない場合、たんぽぽ茶やルイボスティー(生後5~6ヶ月ごろから)など、赤ちゃんでも飲めるお茶を探してみてもいいですね。
ベビー用イオン飲料
脱水症状を起こしやすい発熱時や下痢のときに便利です。
ただし、糖分が含まれているため日常的な水分補給にはおすすめできません。
果汁
生後5~6ヶ月以降からは、しぼった果汁を湯冷ましなどで薄めてから与えることができます。
果汁100%であっても糖分はしっかり含まれているので、量に注意が必要です。
赤ちゃん向けに作られたベビー用麦茶は外出時に便利
一般的に、赤ちゃんに麦茶を与える目安は、離乳食がスタートする生後5~6ケ月頃とされています。
市販のベビー用麦茶にはたいてい「生後1ヶ月頃から」と記載されていますが、生後1ヶ月頃はまだ母乳やミルクをしっかり飲む時期で、あえて麦茶をあげる必要はありません。
生後1ヶ月以降は飲ませても問題ありませんが、麦茶は水分補給にはなるものの栄養分は少なめ。麦茶を与える場合は、母乳やミルクの量が減らないように注意しましょう。
外出時には、容量が多く持ち運びに便利なペットボトルや、飲みきりサイズで衛生的な紙パックのベビー用麦茶など、シーンに合わせて上手に活用したいですね。
ピジョン ベビー麦茶 ラベルレス(500ml×24本)
国産の二条大麦を100%使用した、赤ちゃんにも飲みやすい、苦味の少ないマイルドな麦茶です。 着色料・保存料・香料無添加。
ラベルレスなので、見た目がシンプルで、分別の手間やゴミが減るのも嬉しいですね。
500ml・24本セット/2,681円(税込・2024.4.15.現在)
※ピジョン公式楽天市場店で詳しく見る
和光堂 ベビーのじかん ベビーむぎ茶(125ml×3本)
お散歩などの外出時に飲みきれる量が嬉しい、紙パック入り麦茶です。小さなお子さんのストローの練習にもピッタリ。
国産六条大麦100%使用で、カフェイン・タンニンを含まず、風味がありながら苦みが少ないのが特長です。
125ml×3本セット/224円(税込・2024.4.15.現在)
※マツモトキヨシ楽天市場店で詳しく見る
アカチャンホンポ 赤ちゃんのむぎ茶 500ml
滋賀県産六条大麦の香ばしさが感じられる麦茶です。販売元メーカーは伊藤園で、原材料の産地や製造場所が明記されています。
香料・着色料・乳化剤 不使用。ケース買いでまとめて購入しておけば、赤ちゃんはもちろん、ご家族も一緒に飲めますね。
95円(税込・2024.4.15.現在)
※アカチャンホンポのネット通販で詳しく見る
赤ちゃんに麦茶をあげるときの、タイミング・温度・量は?
まだ母乳やミルクを飲んでいる赤ちゃんに麦茶をあげる時は、いくつかのポイントがあります。
タイミング
離乳食を始めた赤ちゃんが麦茶を飲むベストなタイミングは、食事中や食後はもちろん、寝起きやお風呂上がりなどのノドが渇きやすいときです。
温度
赤ちゃんが飲む麦茶は、ひと肌くらいが適温。 熱すぎると火傷の危険、冷たすぎると下痢を起こす心配があります。 冷蔵保存した麦茶は、お湯を加えてひと肌くらいになるように調整します。
量
初めて麦茶を飲むときは、アレルギーのリスクもあるためスプーン1杯から始めましょう。 何かあったとき、病院へ行けるように平日の午前中がおすすめです。アレルギーの心配がないことがわかったら少しずつ量を増やしていきます。
飲む量が増えてきたら、スパウト付きのマグやストローでの飲み方も教えてあげたいですね。
「家で作った麦茶」を飲ませるときの注意点とは?
家で麦茶を作る際、水出しだと衛生的な心配があるため、煮出して作ることをおすすめします。
煮出し過ぎて味が濃くなってしまった場合は、湯冷ましなどで薄めて味を調整してから飲ませるようにしましょう。
ただし、煮出して作った麦茶でも長期保存はできません。半日~1日以内には飲みきるように気をつけて。
緑茶やルイボスティーはいつからあげられる?
ご家庭によっては、常備しているお茶が麦茶以外の場合もありますよね。
いつ頃から赤ちゃんにも緑茶やルイボスティーを飲ませてもいいのでしょうか?
また、どんなことに気を付ければいいのでしょうか?
緑茶
緑茶を飲ませ始める明確な時期はとくに決まっていません。離乳食が終わる1歳半~2歳ごろに与え始めるご家庭が多いようです。
少し苦味もある緑茶。お子さんが好んで飲むようであれば、少し薄めて一日コップ1杯程度にしておきましょう。
緑茶をたくさん飲んでカフェインを多量に摂取すると、不眠などの興奮状態に陥りやすくなってしまいます。
3歳まではなるべく少量にとどめておいたほうが良さそうです。
ルイボスティー
美容や健康志向の方に好まれるルイボスティー、実は赤ちゃんも飲めるお茶なのです。マメ科の葉でノンカフェイン、ミネラルも豊富。ほのかな甘味で飲みやすく、母乳やミルク以外の水分補給にもおすすめ。
ただしミネラルが含まれるので、生後5~6ヶ月頃からが良いでしょう。 麦茶と同じように、薄めて飲ませてあげてくださいね。
ティーバッグタイプなら、お湯を注ぎ3~6分抽出するだけ。 ひと肌程度に冷まして、哺乳瓶やコップなどで飲ませましょう。
まとめ
まだ話すことのできない赤ちゃんが熱中症や脱水症状にならないために、赤ちゃんの水分補給には大人がしっかり気を配りたいもの。
生後間もない時期は母乳やミルクで充分に水分を摂ることができますが、離乳食が始まるころから母乳の摂取量が減るため、少しずつ水分補給のバリエーションを増やしていきたいですね。
母乳を飲む量が減らないよう気を付けつつ、湯冷ましやノンカフェインの麦茶などで、適切な水分補給を心がけてあげましょう!
※価格はすべて税込、2024.4.15.現在のものです。別途送料が必要です。
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